国策誤らないようにすることは野党の職責

2015年06月25日 10:29

 民主党の長妻昭代表代行は24日夕、安保法案に反対する国会包囲行動に参加し、「国が国策を誤らないようにすることが私たちの職責」と政府・与党の誤りを防ぐ責任が野党にあるとし、政府の安保法案を通してはならないと訴えた。

 長妻代表代行は「国会では野党は少数派。しかし国民の皆さんの中では(安保法案反対は)多数派だ。この多数派の行動を国会に連動させよう。われわれも皆さんの期待に応え、憲法違反をさらに明白に白日の下に晒すよう頑張っていく。共に頑張ろう」と呼びかけた。

 長妻代表代行は「日本の周辺を取り巻く安全保障環境が変わっていることは事実」とし「民主党は個別的自衛権の範囲で自衛隊法改正案を国会に出している。要件さえ合えば歯止めのかからない集団的自衛権を行使し、米軍と地球の裏側まで行って武力行使することはやり過ぎ。憲法の枠を越えたとんでもない話だ」と政府案への反対を訴えた。

 日本共産党の志位和夫委員長も「いかに会期の延長を強行しようと、戦争法案の憲法違反の本質を変えることはできません。与党が国会で多数を持っていようと、国民の圧倒的多数が反対の声をあげれば、容易には採決強行はできません。たたかいはこれから」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)