補佐官の謝罪は「発言内容」か「お騒がせ」にか

2015年07月30日 10:39

 磯崎陽輔総理補佐官が講演で安保法案に関連し「法的安定性は関係ない」とした問題で、磯崎補佐官が謝ったことを参院安保特別理事会で自民党から報告されたが、民主党の榛葉賀津也参院国会対策委員長は29日の記者会見で「磯崎補佐官は謝罪をしたと言っても理事会にも来ていない。誰に対して何を謝ったのかも分からず、釈明することがあるのならしっかり公の場で釈明なり説明をしてもらいたい」と対応を批判。

 榛葉参院国対委員長は「少なくとも野党の理事や委員会に謝ったのではなく、内輪のなかで謝罪をしたということ」との認識を示したうえで、謝罪についても「発言内容を謝罪したのか、お騒がせをしたことを謝罪したのかもよく分からない」と総理補佐官として、きちんと対応するよう求めた。

 榛葉参院国対委員長は、法的安定性は関係ないとした磯崎総理補佐官の発言には「開いた口がふさがらない」と批判。「昨夜も総理との会食の後、赤ら顔で記者に答えていたが、そこでも謝罪はなく総理からの注意もない。この人あってこの上司ありかなと思わざるを得ない。与党からも批判の声が上がっているのは当然だ」とも語った。(編集担当:森高龍二)