民主党の枝野幸男幹事長は党支部主催のシンポジウムであいさつし「憲法の重要な定めの中には言論・表現の自由と民主主義の手続き規定がある。言論・表現の自由が確保されていても民主的な手続きが担保されていなければ権力の暴走を止めることはできない」と政府・与党が憲法53条の規定に基づく野党の臨時国会開会要求に応じない姿勢を強く批判した。
枝野幹事長は「来年の参院選で民主党の候補が全員当選して多数となっても安保法制を廃止に追い込むことはできない。しかし安保法制の運用に当たっては国会承認を必要とする。民主党候補が全員当選し、野党勢力が過半数を占めれば国会承認をしないことで安保法を止めることができる。発効させない、使わせないことができる」と来夏の参院選挙の重要性を強調した。
枝野幹事長は与党に対抗して選挙を勝つため、野党協力については「野党第1党としてできることを最大限やる」とし「結果的に来年の参院選挙で与党を過半数割れに追い込むためには、わが党は評価をさげてもいいという覚悟でやっている」と強い決意を示した。(編集担当:森高龍二)