民主党の細野豪志政調会長は1日の記者会見で、自民党について「イデオロギーにかなり偏りの出ている政党になってきているという懸念を覚える」と自民党が保守色を一層強めていることに懸念を示した。
細野政調会長は自民党結党60年を「心よりお祝い申し上げる」と祝し「非常に幅のある政党として長年政権を担ってきたと思う」とこれまでの自民党の幅の広さを評した。
そのうえで「幅が広かった自民党が、ここ数年の状況を見ていると幅のない、イデオロギーにかなり偏りの出ている政党になってきているという懸念を覚える」とした。
そのうえで「その幅のなさをしっかりと埋めていく政治を作るために野党がしっかりし、政権の選択肢として存在することが極めて重要」と民主党が野党第1党として、政権選択の党になる責任を語った。
また、政府の「一億総活躍」への緊急対策について「明らかに付け焼刃で、大慌てでつくったという感じのものが多い」とし、補正予算で低年金受給者へ1人当たり3万円程度を給付することを検討していることにも「補正予算で単独でやる種のものではない。低年金受給者対策は必要だが、恒久的にやらなければ意味がない。3万円を配るというのはいかにも選挙対策という印象」とした。(編集担当:森高龍二)