ライオンが20代~50代の既婚男女に実施したアンケートによれば、75%もの男性が家庭で皿洗いをしているという結果が明らかになった。しかし、汚れを効率的に落とす「小技」は妻の方が詳しく、やはりここは長年台所を預かっている女性の方に軍配が上がったようだ。
家庭で食卓を囲んだ後、夫や息子たちはリビングのソファでくつろぎ、妻と娘が食器洗いをする。最近、そのような風景はあまり見当たらなくなり、「男女の役割」の意識がいい意味で取り払われつつあるようだ。
ライオン<4912>が20代~50代の既婚男女に食器洗いについての実態調査を実施したところ、食器洗いをすると回答した男性は全体の75%に及ぶという結果が出ており、食器洗いはもはや女性だけの仕事ではなくなってきている。
それでは、「食器洗いをやっている」と答えた夫たちはどのように洗っているのだろうか。
前述のライオンの調査では、予め汚れをふき取っておく等のひと手間を「やっている」と答えた夫は26%。対して妻は42%である。この「ひと手間」をやっておくのとやらないとでは汚れの落ちぐらいに雲泥の差が出るものだが、そうした手間をかけるという意識は長年流し台を担当してきた女性の方が高いようだ。
では本洗いの段階ではどうだろうか。ヌルつきを感じたときの対処方法の質問に対する回答では、妻は「洗剤を多く使う」「お湯を使う」といった方法を、夫は「力を入れて洗う」「時間をかけて洗う」など、物理的な方法を取る傾向が見られた。
女性のようなひと工夫もなく、背中を丸め、ただ目の前の洗い物に黙々と向かう姿は、妻からするとちょっとしたいじらしさを感じることもありそうだ。皿洗いに完璧さを求めるのではなく、家事に参加している夫の優しさの方に目が行く妻もいることだろう。
しかし、である。すすぎの段階で、なんと「食器を1点ずつ洗ってすすぐ」というやり方をしている夫の割合が31%もいるのである。これは非効率的ではなかろうか。
それだけ丁寧に洗っている、と捉えることもできる。だが、共働き夫婦が急増している中、家事を早く・効率的に片づけることが重要であることを考えれば、そこまで悠長に構えてはいられない。
無駄な夫婦間の言い争いを避けるためにも、時には夫に正直に「あっちへ行ってて」と言った方がいいこともある。(編集担当:久保田雄城)