ベネッセHDが15年に産まれた赤ちゃんの名前を調査したところ、男の子の読みでは、「はると」が7年連続でトップとなる一方、女の子の読みでは「めい」が初のトップになった。
調査はベネッセの妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」が、2005年から毎年実施している「たまひよ名前ランキング」)。今年も2015年1月~10月に生まれた赤ちゃん1万9761人を対象に、名前や名前の読み方、漢字などについて調べた。
男の子の名前では、「悠真」(主な読み「ゆうま」)が、2年連続1位だった。また、「湊」が昨年の8位から2位にランクアップ。「多くの人が集まるところ」という意味が人気の秘密のようだ。また「陽向」「大和」「朝陽」など、明るいイメージの名前が昨年のトップ10圏外から、大きくジャンプアップした。
女の子では「葵」(主な読み「あおい」)が、2008年以来7年ぶりに1位に。ほかにも「結」を使った名前が引き続き人気だ。たとえば「結菜(2位)」「結愛(3位)」「結衣(6位)」など、「人との結びつきを大切にしてほしい」という願いが反映された名付けが増えている。
「読み」に関しては、男の子で1位の「はると」が7年連続でトップを維持。不動の人気だ。「ゆうと」も7年連続で2位だった。最後が「と」で終わる読みの人気が定着し、今年は20位中8つを占めた。「みなと(12位)」「ひろと(13位)」「えいと(15位)」「かいと(16位)」「はやと(18位)」などが目立つ。
女の子の読みでは、「めい」が初のトップに。ベネッセでは「ひつじ年を意識したのかもしれない」と分析。「ゆい」も2位で、根強い人気を誇る。トップ10の中に、「はな」「あおい」「ひまり」「さくら」のように植物を連想させる名前が4つランクインしており、ベネッセは「可愛らしさはもちろん、大地にしっかり根を張るように生きてほしいという願いも込められている」と分析した。
東京オリンピックへの応援ムードの高まりなどもあるのか、全体として日本のよさを再発見するような名づけが目立つ。「陽向」「大和」「凛」「さくら」など、日本らしさを意識した名前がランキング上位に来ているのが今年の特徴だ。(編集担当:北条かや)