中国人工島滑走路の試験飛行「強く懸念」外相

2016年01月05日 16:53

 岸田文雄外務大臣は南沙諸島で中国が埋め立てている人工島で滑走路を使った試験飛行を実施したことについて「中国の行為は南シナ海の島嶼等の領有権に関する関係国の主張が対立する中で一方的な現状変更及びその既成事実化を一段と進めようとする行為で、我が国として深刻な懸念を有している」と4日、強い懸念を示した。

 岸田外務大臣は「紛争の平和的解決に資するものではないと考える。また控えるべきであると考える」としたうえで「我が国としても開かれた自由な海を守るために、国際社会が連携していくことが重要であると考えており、引き続き関係国と連携をしていきたい」とした。

 また、8日に予定している日英外務・防衛閣僚会合について「日英両国は共に国際社会の平和と安定に責任を有する大国であり、アジア及び欧州において互いに緊密な安全保障パートナー」としたうえで「昨年1月の第1回会合に続く今回の『2+2』ではテロ対策や地域情勢への対応について議論を行うとともに、安全保障・防衛協力の強化を確認したい」と語った。(編集担当:森高龍二)