危険ドラッグ製造の職員を懲戒免職に NHK

2016年02月17日 10:55

 NHKは16日、危険ドラッグの製造・所持で罰金50万円の略式命令を受けていた塚本堅一アナウンサー(37歳)を懲戒免職処分にすると発表した。発令は23日付けの予定。

 NHKは「協会の信頼を揺るがせた責任は重いと判断した」と処分理由を示し「再発防止に向けて、職員への指導を徹底していく。視聴者のみなさまに、改めてお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。

 NHKでは職員の不祥事のほか、子会社のNHKアイテックの社員が実態のない会社に架空発注を繰り返し、6年間で1億9800万円を不正取得していたことがわかり、栗原貴幸職員(40歳)と石川泰之職員(45歳)を懲戒解雇にしたほか、管理・監督責任のある上司16人を停職3カ月から出勤停止2日の処分にした。また久保田啓一代表取締役社長ら専務、常務、取締役の計5人が辞任を、営業本部長ら取締役3人は役員報酬3割から2割を3カ月から2か月自主返納すると申し出ている。

 先月26日の理事会でも経営企画局は「視聴者の信頼を損なう許しがたい行為であり、NHKは徹底調査の上厳正に対処する」と報告。NHKアイテック問題については2月9日に調査結果報告と関係者の処分を発表していた。(編集担当:森高龍二)