日経平均終値は136.26円安の15915.79円、TOPIX終値は-6.64の1284.53。売買高は22億株、売買代金は2兆2323億円。値上がり銘柄数は767、値下がり銘柄数は1041。プラスは11業種で、その上位は水産・農林、その他金融、小売、パルプ・紙、銀行、石油・石炭など。マイナスは22業種で、その下位は海運、機械、電気機器、鉱業、電気・ガス、鉄鋼など。上海総合指数は終盤プラスに転じて0.88%高だった。
25日の日経平均は3日ぶりに大幅反発。ヨーロッパ市場は下落。新築住宅販売が不振でサービス業PMIが50を下回り、ムーディーズがブラジル国債の格付けを投機的水準に格下げ。ルー財務長官は「G20に期待するな」と牽制球を投げ、原油先物価格が30ドル台前半まで下げたため午前中のNYダウは200ドルを超える下落を演じたが、終値で3週間ぶり高値の32ドル台まで上昇した原油先物価格に同調して午後は急速に持ち直し終盤プラスに浮上した。終値は53ドル高。懸念されていたチェサピーク・エナジーの決算は最終赤字だがEPSならぬLPS(1株当たり損失)が市場予測と同じ16セントにとどまり、資産売却報道とともに安心感を誘った。ドル円は一時111円割れ寸前まで円高が急進したが、朝方は112円近辺。ユーロ円は123円台前半。CME先物清算値は15940円だった。
「政府が4月に5兆円規模の補正予算編成」という政策のニュースを受けて日経平均は67円高の15983円で始まる。すぐに16000円を突破し、前場は大部分16000円台を維持するが高値は16082円で16100円には届かない。TOPIXは1300にタッチ。上海市場がマイナスで始まって下げ幅を拡大した10時台後半には15965円まで下げるが、11時すぎに「鴻海(ホンハイ)によるシャープ<6753>の買収決定」のニュースが流れた後は大台を回復。台湾の鴻海の支援総額は約7000億円。前引けは111円高の16027円だった。
上海市場は下げ幅を拡大して午前の取引を終え、その影響で後場の日経平均は0時36分に15953円の安値をつける。それでも1時までに16000円台を回復。1時30分頃からドル円の112円台半ばへの円安を伴った日経平均の上昇が始まり、大型株中心に買われて高値を更新し16100円、16200円を突破。1時55分に16218円まで上昇する。シャープは「鴻海に第三者割当増資実施か?」というニュースが入り、事実を確認するため東証は1時32分から一時、売買停止措置を発動した。2時に上海市場が下げ幅を前日比3%以上に拡大して再開すると折り返して16200円を割り込むが、TOPIXは1310をたびたび超えて堅調。日経平均も16100円台後半の大幅高水準を堅持し、終盤に一時16200円に接近したが終値は利益確定でグイと押し下げられ224円高の16140円。シャープは乱高下の末に25円安で終えた。
前日に東証マザーズに新規上場したはてな<3930>に11時6分に初値がつき、公開価格800円の3.7倍の3025円がついた。今年の新規IPOは上々のスタートを切った。
日経平均終値は224.55円高の16140.34円、TOPIX終値は+23.01の1307.54。売買高は23億株、売買代金は2兆3885億円。値上がり銘柄数は1680、値下がり銘柄数は209。全33業種がプラスで、上位は補正予算報道で勢いづいた建設を筆頭にその他金融、電気・ガス、保険、不動産、非鉄金属など。下位は輸送用機器、機械、空運、石油・石炭、精密機器、鉱業など。上海総合指数は終盤下げ足を強めて6.40%安だった。
26日の日経平均は続伸したが後味が悪かった。NYダウは212ドル高。ヨーロッパが全面高でも午前中は前日終値付近でくすぶっていたが、耐久財受注が市場予測を超える良さで、原油先物価格が終値で33ドル台まで上昇すると金融中心に買いを集め大幅続伸。投資家心理が改善してリスクオンし金先物は下落した。朝方の為替レートは円安が進行しドル円が113円近辺、ユーロ円が124円台半ば。CME先物清算値は16230円。
取引時間前に発表された消費者物価指数(CPI)は、1月全国は増減なしで市場予測と一致。2月東京都区部は市場予測-0.2%に対し-0.1%だった。日経平均は171円高の16311円で始まり、すぐに16400円を突破。9時16分に16472円まで上昇する。その後は16400円前後で小動き。為替のドル円は113円台前半で、円安は全てを癒す。傘下の親和銀行(本店:佐世保市)との合併で十八銀行<8396>(本店:長崎市)との経営統合が伝えられたふくおかFG<8354>は小幅高。十八銀行は大幅高。謎めく「偶発債務」発覚で鴻海が支援の調印を保留したシャープは大幅安で、一寸先は闇。