【今週の振り返り】東京市場にも春が来たのか1026円上昇した週

2016年04月16日 20:36

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新興市場から先に元気になった東京市場。今週は主力大型株にも活力がよみがえった。

 上海市場はアップダウンしながら午前の取引をマイナスで終える。ドル円は円安が進行して109円台後半に。後場は下げ幅を圧縮して再開し、マイナス圏ながら16900円にタッチするが、そこから16800円割れまで約30分で100円を超える下げ。1時30分に発表された日本の2月の鉱工業生産指数確報値は前月比で5.2%低下し93.2、稼働率指数は5.4%低下の94.5と悪かった。日経平均は2時すぎに再び16900円にタッチするものの、プラスになれず押し戻される。G20やドーハの産油国会合待ちの様子見が重くのしかかる。再開した上海がマイナス圏で安値を更新しても、日経平均は小幅マイナスの16800円台後半での値動きだったが、上海がプラスに転じても終盤はやはり利益確定売りの金曜日で売り込まれて16800円、100円安付近まで下げる。土壇場で引き戻して63円安の16848円で終了。TOPIXは1360台を確保して終えた。

 新規IPOが1件。ゲーム、ライフサポートの両サービス事業を行うエディア<3935>が東証マザーズに新規上場。公開価格1630円よりも94.1%高い3165円の初値がついた。話題になるほどのヒット作はないが初値は高くついた。ゲーム関連銘柄の新規IPOはいまだに人気があり、今週の新規NPOがこの1件だけなのも恵まれていた。

 日経平均終値は63.02円安の16848.03円、TOPIX終値は-9.95の1361.40。売買高は19億株、売買代金は2兆592億円と少ない。値上がり銘柄数は565、値下がり銘柄数は1262。プラスはパルプ・紙、建設、空運、水産・農林、陸運、情報・通信の6業種。マイナスは27業種で、その下位は鉱業、銀行、電気機器、その他金融、保険、輸送用機器など。上海総合指数は終盤再びマイナスに落ちて安値を更新し、上海市場らしくさんざん乱高下した末に0.13%安で終えた。

 今週の星取は3勝2敗。前週末8日の終値15821.52円から1026.51円上昇して今週の取引を終えた。3日続伸の合計1159円高が効いて、週間騰落は2月12~19日以来の4ケタ上昇を記録した。東京市場にも「春が来た」と言って、いいのだろうか?(編集担当:寺尾淳)