ニールセンが公開した「Digital Trends 2015」によると、スマートフォンからのインターネット利用人口が緩やかながらも増え続けていることがわかった。2015年7〜9月の3か月平均が5,080万人と、2年前同期の1.5倍増を記録。
ニールセンが公開した「Digital Trends 2015」によると、スマートフォンからのインターネット利用人口が緩やかながらも増え続けていることがわかった。2015年7〜9月の3か月平均が5,080万人と、2年前同期の1.5倍増を記録。しかし、13年の増加率が10%前後に対し、15年7〜9月の増加率は4.1%に止まった。
スマホでインターネットを楽しんでいるのは若年層に限った話ではなく、全年齢に浸透しつつある。45歳以上に至ってはPCからインターネットを利用している人が多いが、本調査によるとスマホがPCを上回るのも時間の問題であることがわかった。15年9月の時点で、45〜54歳はPCからのインターネット利用者が1,139万人、スマホからが922万人、55〜64歳はPCからが699万人、スマホからが630万人と両者ともに僅差だ。
スマホの普及を語る上で外せないSNSの利用率については、同社の調査によると14年の時点でスマホ利用者の92%がSNSを利用しているという。また、株式会社ICTの調査では、SNSの利用者数は15年末には6,541万人、17年末には6,912万人へ拡大する見込みとある。
利用時間にも注目したい。総務省の「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、14年時点でスマホからのインターネット利用時間は12〜14年で67.3分→68.8分→73.0分と増加傾向にあり、このうち「ソーシャルメディアを見る・書く」は12〜14年で16.2分→26.2分→28.0分(平日1日)。「ソーシャルメディアを見る・書く」の割合が最も高い10代に至っては、13〜14年の平日1日で65.2分→79.0分、休日1日は107.7分→125.5分と大幅に増えている。
ここ数年で”スマホでSNSをする”という行為が一般に定着したが、一方で急速な普及によりSNS依存や炎上、モラルの低下などが問題視されている。これらを完全に防ぐ方法はないが、野放しにすればさらに深刻な事態を招くことになるだろう。(編集担当:久保田雄城)