昨年4月23日、羽田空港でHondaJetを日本初公開したホンダの航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニー。そこから同社の小型ビジネスジェット機「HondaJet」のワールドツアー開始し、日本と欧州の各地でHondaJetはデモンストレーション飛行を行ない、13カ国を訪れ、飛行距離総計は4万8000kmを超えた。
そして、今回HACIは、ドイツ・フリードリヒスハーフェンで4月20日~23日に開催の航空イベントAERO 2016において、「HondaJet」の欧州における引き渡しを開始したと発表した。昨年12月には、米国における引き渡しを開始している。
HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野道格は、「欧州での引き渡し開始は、私たちの事業における大きなマイルストーンです。燃費性能や環境性能に優れたHondaJetは、この地域でも広く受け入れられると思っています」と語ったという。
今回、HondaJetは、欧州中部エリアを担当するHondaJetディーラーであるラインランド・エア・サービス(Rheinland Air Service)に、欧州で初めて引き渡された。
ラインランド社の会長シャエスベルク氏は、「弊社は、欧州のビジネスジェット市場で過去40年以上にわたり、機体販売、整備、修理、および地上支援などにおいてサービスを提供してきた。私たちはホンダ エアクラフト カンパニーのディーラーとして業務提携をすることができたことを、非常に光栄に思います。多くのお客様に、同クラスにおいて他機をしのぐ性能や燃費性能、快適性を達成したHondaJetをお届けすることを楽しみにしています」と述べた。
HondaJetは、主翼上面のエンジン配置や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などHonda独自の技術を採用することで、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した小型ビジネスジェット機です。現在、北米、欧州およびブラジルの合計11の拠点を通じて販売されている。
欧州航空安全局(European Aviation Safety Agency /EASA)によるEASA型式証明が、まもなく発行される見通しだ。(編集担当:吉田恒)