デフレから完全脱却を目指す 総理強い意志示す

2016年05月19日 07:47

 安倍晋三総理は18日の経済財政諮問会議で、同日発表された1月から3月期のGDP(国内総生産)速報(実質、年率換算1.7%増)に触れ「二期ぶりにプラス成長となり、年度を通じてもプラス成長となったが、万一にもデフレに後戻りするようなことがあってはならない」と語り「経済動向に細心の注意を払い、必要に応じ機動的な政策対応を行うことにより、デフレからの完全な脱却を目指す」と強い意志を示した。

 また、会議で、安倍総理は骨太の方針について「成長と分配の好循環により、潜在成長率を押し上げる。実質2%程度、名目3%程度を上回る経済成長を実現し、戦後最大のGDP600兆円を目指す。これが新たな経済社会システムの基本方針。そのため、あらゆる政策を総動員していく。骨太の方針はその羅針盤となるもの」とした。

 安倍総理は財政健全化についても「2020年度の財政健全化目標の達成も目指していく」とし「経済・財政再生計画における改革メニューを着実に実行していく。さらに歳出改革に当たり、自治体などの現場の創意工夫を引き出すことが大切」と語った。(編集担当:森高龍二)