衆参ダブル選挙の可能性も含め、18歳から投票できる初の参院選挙の投開票日は7月10日になる公算が高くなっている。ダブルになるかどうかは今国会会期末の6月1日に確定する。
安倍晋三総理は26日、27日のG7伊勢志摩サミットの成果や米・オバマ大統領の被爆地・広島への訪問など外交上の成果などをアピールするとともに、ダブル選挙が参院議席増に効果大と判断すれば、踏み切る可能性が高い。
今月20日に参院で可決・成立した一票の格差是正のための衆院選挙制度改革法(比例で4減、小選挙区で6減)の適用は、区割り改定などの作業が必要なため、早くても来年夏以降になる。
成立した改革法は自民・公明の与党が出していたもので、民進党・共産党・社民党・生活の党が反対したが、賛成多数で可決・成立した。改革法では定数削減を比例ブロックのうち東北・北陸信越・近畿・九州の4ブロックで各1減らし(4減)し、小選挙区では青森・岩手・三重・奈良・熊本・鹿児島の6県で各1減らす(0増6減)。そのうえで、アダムズ方式での抜本改革は2020年の国勢調査に基づいて実施することから、本格的な反映は2022年以降になる。また、区割りは5年ごとに見直される。(編集担当:森高龍二)