ホンダ、知能化技術の研究開発の新拠点「HondaイノベーションラボTokyo」開設

2016年06月03日 09:29

 ホンダの研究開発子会社で埼玉県和光市に本社を置く株式会社本田技術研究所が、知能化技術の研究開発を強化するため、外部有識者や研究機関との連携を図る“共創の場”として、新拠点「HondaイノベーションラボTokyo(英語名称:Honda R&D Innovation Lab Tokyo)」を、今年9月を目標に東京・赤坂に開設すると発表した。

 本田技術研究所は、2003年に脳研究や視覚・聴覚認識など、従来の機械工学に加えて最先端の知能化研究を進化させることを目的に、株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート(HRI)を設立。ドイツ・フランクフルト、米国・シリコンバレー・コロンバス、日本・埼玉県和光市に拠点を設け、先進科学研究者とのネットワークを構築、研究に取り組んできた。なかでも注目に値するのは、シリコンバレーには本田技術研究所の出先機関としてホンダ・シリコンバレー・ラボを設けたこと。HRI米国・シリコンバレーと連携し、現地スタートアップ企業の技術探索などの成果を得ている。

 上記拠点に加え、新たに「HondaイノベーションラボTokyo」を開設することにより、グローバルで新たな人材を幅広く集め、さまざまな技術者や研究者が外部有識者や研究機関と連携を図りながら、実用化に向けた知能化研究開発を加速させていくとしている。

 ホンダは、自動運転やコネクティビティ、ロボティクスなどの知能化技術の研究をさらに拡大強化し、市場に提供するさまざまなモビリティのさらなる知能化に取り組んでいくという。(編集担当:吉田恒