憲法に日本のこころ「大いに議論を」中山代表

2016年06月24日 07:04

 日本のこころを大切にする党の中山恭子代表は22日、参院選公示の第一声を都内であげ、憲法について「憲法には日本の伝統、こころが入っていなければならない」と自主憲法制定を党是とする党の考えをアピールした。

 中山代表は「われわれは憲法草案の概要を示した。大いに議論を進めて頂きたい」と提起。また「経済成長なくして所得が増える訳がない」とし、「所得を増やす経済政策を進めていかなければならない」と支持を訴えた。

 日本のこころを大切にする党が今月発表した憲法草案は(1)我が国の歴史と伝統を基盤とし、日本の精神が籠められた憲法(2)国際社会の秩序を遵守し、平和を守る憲法(3)国民の自由と権利を守り、あたたかな社会を構築する憲法を基本方針として提起している。

 概要では、第1章に天皇を設け「日本国は天皇がこれをしらすこととする。『治(しら)す』とは、『知る』の尊敬語。天皇が国民に思いを致し、国の平和と安寧を保たれるという意味である」としているほか「天皇は『日本国の元首』である。その権限はあくまで憲法と法律に基づくことを明記する」とし、天皇を国の元首と規定している。

 安全保障については「国連憲章を踏まえた自衛権を明記」するとしている。また、憲法改正の条項については「衆議院及び参議院の五分の三以上の発議により、国民投票の過半数で成立する」とし、現行憲法では改正の発議に3分の2以上としている部分を若干、緩和するものにしている。(編集担当:森高龍二)