マツダ・アテンザがマイナーチェンジ、新たに「G-Vectoring Control」搭載

2016年08月29日 16:58

Mazda_Atenza

マイナーチェンジを実施して「G-Vectoring Control」を搭載、自動ブレーキも「アドバンストSCBS」に進化した新型「マツダ・アテンザ」、写真はスカイアクティブD2.2 Lパッケージ(FF車)、価格377.46万円

 マツダのフラッグシップサルーン「アテンザ」が大規模マイナーチェンジを受けて発売となった。

 マツダは、2012年発売の「CX-5」以降に導入した新世代商品群において、人間の感性領域である特性・感覚を徹底的に研究し、人間にとって気持ちの良い走りを追求してきた。

 今回、アテンザのマイナーチェンジでも、「人間中心の開発哲学」に基づいた最新技術をあらゆる面に採用した。インテリアは、丹念な造り込みと高品質な素材とで磨き上げた上質感のあるデザインとした。

 また、先にマイナーチェンジを受けた同社のアクセラに次いで、新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」を採用。人間の身体感覚に合った自然なクルマの挙動を実現しドライバーや同乗者に安心感を提供する「G-Vectoring Control(G-ベクタリング・コントロール)」は、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させ、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールするシステム。タイヤの接地荷重を最適化して人間の身体感覚に合った自然で滑らかな車両挙動を実現する制御技術だ。日常域から緊急回避シーンまで一貫した制御効果があり、あらゆるドライバーへ運転の安心感を提供する。なかでも降雪、降雨時などの滑りやすい路面でより高い効果を発揮し、操縦安定性を向上させる。

 また、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」も大きく進化したようだ。ノック音の原因であるエンジン燃焼による圧力波と部品の共振による圧力波に着目し、音量が大きい周波数別に静粛性を向上させる「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を採用し快適性を高めた。

 フラッグシップに相応しい遮音・静粛設計も自慢だ。騒音の侵入を徹底的に抑制するとともに、フロントドアガラスの板厚アップやトップシーリングの吸音材面積の拡大により、遮音・吸音性能を向上。Lパッケージ車には、フロントガラスに遮音ガラスを採用し、ロードノイズと風騒音を大幅に低減した。

 前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると認識すると自動的にブレーキをかけて衝突の回避や被害軽減を図る「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に進化した。近赤外線レーザーセンサーだった検知デバイスをフォワード・センシング・カメラに変更することで、検知対象を車両だけから、歩行者にまで拡大。車両検知の作動速度域も従来の約4~30km/hから、約4~80km/hまで拡大し、歩行者検知も約10~80km/hで作動する運転支援システムとした。

 新型マツダ・アテンザの価格は、ガソリンエンジン車が278.48万円~336.42万円。ディーゼルエンジン車が317.52万円~400.14万円。(編集担当:吉田恒)