韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は中国とロシアが反対する米最新鋭地上配備型迎撃システム・高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)の韓国配備について、ロシア通信社のインタビューに「北の核の脅威が取り除かれればTHAAD配備の必要性も自然となくなるだろう」と答えた。聯合ニュースが伝えた。北を強くけん制すると同時に中国、ロシアに対して、北のみに照準を合わせた対応であることを強く印象付けている。
朴大統領は、THAAD配備目的は北朝鮮の核ミサイルの脅威に対抗するため必要との考えで、北朝鮮の脅威から国民を守らなければならない旨は、THAAD配備計画当初から示していた。
朴大統領は北朝鮮問題に中国、ロシアのトップとも率直に意見を交わし、北朝鮮が挑発行為を繰り返せば、国際社会からの孤立を深めることを悟らせることが必要としている。
また、安倍晋三総理も2日の日露首脳会談で、プーチン大統領に対し『北朝鮮問題で六者協議(日本・韓国・アメリカ・中国・ロシア・北朝鮮)を再開する場合、具体的な成果の出るような協議でなければならない』と実効が期待できるものとなるよう、強く、実効性のある協議を求めた。この点でも日米韓は認識を共有している。(編集担当:森高龍二)