5日の日経平均は大幅反発。前週末2日に発表されたアメリカの雇用統計は、非農業部門雇用者数は+15.1万人で市場予測の+18万人を下回り、完全失業率は4.9%で横ばい。平均時給は+2.4%の25.73ドルでやや鈍化。「年内はともかく9月利上げはなさそうだ」という見方で2日のNYダウは72ドル高で、NASDAQもプラスだった。NY時間の為替レートは雇用統計発表直後にドル円が103円割れした後に104円台に乗せる乱高下。円安に反応しCME先物清算値は17130円、大阪先物夜間取引終値は17120円。5日朝方の為替レートはドル円が104円近辺、ユーロ円が116円台近辺。
日経平均始値は205円高の17131円。高値は11時5分の17156円。安値は2時56分の17009円。終値は111円高の17037円。7月の毎月勤労統計の実質賃金は前年同月比+2.0%で6カ月連続プラス。現金給与総額は+1.4%、所定内給与は+0.4%、所定外給与は-1.8%。取引開始前の8時台から東京市場の為替が円高に振れてドル円は104円を割るが、日経平均はザラ場では6月1日以来の17100円台回復。200日移動平均線も今年初めて突破した。序盤に17100円台を割る時間帯があってもすぐ回復し、17140円付近で動かないまま時間が経過する。アメリカは5日はレイバー・デーの休日。前引けは214円高の17139円だった。ドル円も104円付近まで戻った。
黒田日銀総裁が講演で金融緩和の縮小を否定する発言をすると昼休み、為替のドル円は103円台半ばまで円高進行。後場は17100円を割って再開するが、すぐ17100円を軸とする小動きで安定し反応は限定的。しかし1時30分を回るとドル円が103円台後半のままでも「戻り待ちの売り」なのか下落が始まり、2時台まで安値更新が続く。為替のドル円も103円台前半まで円高に振れて終盤は17009円まで売られたものの、大台は何とかキープして終了した。200日線よりも3円上で移動平均線を全部見下ろす景色。終値17000円台は5月31日以来。前週上昇した長期金利は午前さらに上昇(マイナス幅を圧縮)しプラス浮上もあるかと思わせたが、午後は下がった。
日経平均終値は111.95円高の17037.63円、TOPIX終値は+3.09の1343.85。売買高は17億株、売買代金は1兆7400億円。値上がり銘柄数は1098、値下がり銘柄数は702。プラスは25業種で、その上位は海運、電気・ガス、鉱業、卸売、石油・石炭、水産・農林など。マイナスは8業種で、その下位は証券、その他製品、銀行、繊維、精密機器、化学工業など。上海総合指数は0.15%高だった。
6日の日経平均は続伸。5日のNY市場、CMEは「レイバー・デー」で休場。ヨーロッパ市場は軒並み小幅安。朝方の為替レートはドル円が103円台前半、ユーロ円が114円台前半。大阪夜間取引終値は17030円だった。
日経平均始値は2.6円安の17035円。高値は2時30分の17097円。安値は9時1分の17022円。終値は44円高の17081円。ごく小幅安で始まり、序盤は前日終値をはさんで約40円幅の小動き。ドル円が103円台後半へやや円安に振れたので17000円台は割らない。銀行と内需関連銘柄が買われる。9時40分頃からやや上放れして10~11時台には高値を取るが、17100円に届かないまま前引け。残暑の中で薄商いが続き、前場の値幅は73円で脱力したようなムード。後場は少し高く再開するが、17060~17090円のレンジ内での小動きがひたすら続き、けだるい午後。2時30分に高値をとる場面があったものの、それでも17100円にタッチできない。15日からの東京ゲームショウを前にゲーム関連銘柄が物色される。為替も103円台半ばで安定し、終盤も状況は変わらない。「メジャーSQ週の火曜、水曜のゲリラ急落」も来ないまま平和裡に終了。日中値幅は75円だった。
日経平均終値は44.35円高の17081.98円、TOPIX終値は+8.73の1352.58で5日続伸。売買高は15億株、売買代金は1兆6249億円。値上がり銘柄数は1561、値下がり銘柄数は311。プラスは28業種で、その上位は水産・農林、その他製品、建設、食料品、サービス、パルプ・紙など。マイナスは鉱業、海運、倉庫、鉄鋼、非鉄金属の5業種。上海総合指数は0.60%高だった。
7日の日経平均は3営業日ぶりの反落でも終値17000円台は維持。労働市場情勢指数(LMCI)、ISM非製造業景況感指数とも市場予測に達しなかったが、9月利上げ観測が遠のき原油先物の上昇、モンサントやGEのM&A話も効き連休明けのNYダウは46ドル高。為替レートは大幅なドル安円高でドル円は一時101円台になり、朝方は102円近辺、ユーロ円は114円台前半。CME先物清算値は16945円。大阪夜間取引終値は16940円で17000円を割り込んだ。
日経平均始値は144円安の16937円。高値は2時59分の17024円。安値は9時6分の16903円。終値は69円安の17012円。15分早く始まった大阪先物日中取引は16900円を割り、現物も17000円割れで開始。序盤に16900円割れをかろうじて回避し、徐々に値を戻す展開。9時台のうちに16950円を上回る。10時台は16950円を軸にもみあい、ドル円は101円台半ばであまり動かない。輸出関連銘柄よりも証券、銀行、保険がよくない。11時台に上値追いするが17000円にはあと20円届かず、前引けは111円安で8月26日以来の日銀のETF買いの発動条件が整う。
後場は少し安く再開しても徐々に水準を切り上げていく。それでも1時台は16900円台後半にとどまる。2時に7月の景気動向指数速報値が発表され、一致指数は前月比+0.7ポイントの112.8、先行指数は-0.7ポイントの100.0。景気の基調判断は「足踏みを示している」で据え置き。2時台の日経平均は下げ幅を圧縮して17000円にタッチ。ドル円は101円台半ばのままでマイナスでも17000円台に乗せて終えた。10月3日の日本曹達<4041>に代わる日経平均225種採用が発表された楽天<4755>は年初来高値を更新した。東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均は8営業日続伸で新興市場は非常に好調。