貴重な自然環境破壊の愚行直ちに中止を 学者ら

2016年09月11日 09:02

 全国の大学教授らが沖縄の普天間基地の名護市辺野古への代替基地建設や米軍北部訓練場へのヘリパッド建設に対し「辺野古米軍基地建設、高江ヘリパッド建設は世界一危険な普天間飛行場の代替移設や米軍北部訓練場の一部返還に伴う再編等を建前としているが、実態的には、沖縄での米軍基地の一層の増強と永久固定化が進みつつある。在日米軍基地強化の動きは沖縄、日本、アジアにおける軍事的な緊張をさらに高め、平和を根底から脅かすものとなる」として署名活動を始めた。

 「在日米軍基地の縮小、とくに沖縄での過重な基地負担の根本的な解消に向けた国民的な議論と合意づくりを早急に推し進め、沖縄県民の意を対してアメリカ政府と交渉していくことが求められている」としている。

 また「ヘリパッド建設工事が強行されている東村高江は『やんばるの森』の一角にあり、沖縄島北部の国頭山地に広がる亜熱帯の豊かな自然環境を有している。そこには、ヤンバルクイナをはじめ、琉球列島にのみ生息し進化してきた固有種が多数見られ、独特の自然生態系が形成され、生物多様性の保全においてもきわめて重要な地域である」とし「このような貴重な自然環境を破壊する愚行は直ちに中止すべきである」と訴えている。(編集担当:森高龍二)