岸田文雄外務大臣は29日の記者会見で日露関係について、自身の訪露への調整は最終段階にあるとしたうえで「最終調整段階なので具体的日程や会議の中身を、予断をもって申し上げるこれは控えるが、元々の趣旨がプーチン大統領訪日に向けての準備の一環ということであり、12月の大統領訪日が意義あるものになるよう、しっかり取り組んでいかなければならない。日露平和条約問題等についても議論をしたいと思っている」と語った。
またTPPについては「特別委員会の議論でも再三申し上げているが、経済的意義、戦略的意義は大変大きい」と改めて意義を強調した。
岸田外務大臣は「先般のTPP首脳会議においても各国が国内手続を進めていくということで、米国も含めて参加国が皆一致をしている。(日本としても)国会での承認を頂くべく、引き続き努力していかなければならない」とした。
岸田外務大臣は「自然承認に至るかどうかは国会での協定の取扱い次第で、これは国会の判断に任せなければならない。政府としてはTPPの重要性にかんがみ、引き続き国会のご承認を得るべく取り組んでいきたい」とTPP承認と関連法案の成立に意欲を示した。(編集担当:森高龍二)