AIが人事・労務管理に関与 組織ストレスを予測しやパフォーマンスを最適化

2016年12月15日 08:46

画.NEC・日立・NTTテ_ータ、AI活用のITサーヒ_スを2017年より本格始動

「リシテリア」シリーズは、1994年のサービス開始以来、人事・給与管理業務の効率化や人材戦略支援のソリューションとして多くの企業に導入されている。「リシテア/AI分析」ではシステムに蓄積された多種多様なデータをAIによって分析、個人と組織のパフォーマンス最大化に向けた診断や予測に役立てる。

 日立ソリューションズは、日立グループで培ったAIによるデータ分析・活用ノウハウを人事総合ソリューション「リシテリア」シリーズに統合、「リシテア/AI分析」として順次販売開始する。「リシテリア」シリーズは、1994年のサービス開始以来、人事・給与管理業務の効率化や人材戦略支援のソリューションとして多くの企業に導入されている。「リシテア/AI分析」ではシステムに蓄積された多種多様なデータをAIによって分析、個人と組織のパフォーマンス最大化に向けた診断や予測に役立てる。

 同システムで扱うデータは、勤務管理、給与、人事評価、健康管理などのリアルタイムで取得する人事・労務管理関連データや別のシステムから取り込まれる、財務会計やプロジェクト管理などの分析に使用するデータ。これ以外にも、センサーで取得した移動軌跡データや従業員間の通信履歴データなどがありこれらが集中管理される。

 取得・管理されるさまざまなデータから、AIにてパフォーマンス、コスト、モチベーションなどの特性と強い相関を持つ指標を抽出、過去の成果に基づいて類似の結果を生み出す可能性を予測するモデルを生成。この結果を人事分野の経験、ノウハウと併せて改善ポイントを視覚化する。なお、顧客データ活用にあたっては、匿名性の確保及びネットワーク媒体での情報漏洩防止対策を実施したうえでデータを分析・加工するとのこと。

 2017年2月に発売開始する「リシテア/AI分析 組織ストレス予測サービス」では、勤怠管理情報、所属部署などの人事情報、従業員アンケート情報などの各種データをAIで分析し、過去の従業員の働き方からストレスケアを必要とする従業員を予測。チーム総合のストレス状況として視覚化する。 予測結果に基づき、産業医がマネージャーに対してケアを促すなどチームに働きかけることで、メンタル不調を防止する。同社によれば休職者の約40%が予測可能だと立証済み。

 17年5月に発売開始する「リシテア/AI分析 組織パフォーマンス診断サービス」では、業績情報、従業員の勤怠管理情報、人事施策の利用状況、従業員調査情報、コミュニケーション履歴など大量のデータをAIにより分析し、パフォーマンスとモチベーションとの相関が高い指標を抽出して識別する。 次に、組織のパフォーマンス向上をサポートするために、わかりやすいユーザーインターフェイスで他の部門との相違を視覚化するとのこと。(編集担当:久保田雄城)