ホンダは、経済産業省「ロボット導入実証事業」を活用し、政府が進める「改革2020」プロジェクトの実現に向けた取り組みのひとつとして、国土交通省および経済産業省と連携して実施する「羽田空港ロボット実験プロジェクト2016」に参加すると発表した
同社は、2017年1月に同社が開発したパーソナルモビリティ「UNI-CUB β(ユニカブ・ベータ)」を活用した、羽田空港内で実証実験を行なう。空港利用者に空港内移動手段として「UNI-CUB β」を実際の使用してもらうことで、機能性を検証する。と同時に、空港スタッフの業務にも活用することで、効率性・実用性の検証をも実施する。
2017年1月13日~22日の10日間、羽田空港第2旅客ターミナル2階の出発ロビーに、空港利用者を対象とした「UNI-CUB β」体験エリアを設置するし、さらに出発ロビー内の移動にも利用してもらう。また、空港スタッフは、お客様案内業務に活用するという。さらには、歩行移動距離の長い搭乗口エリアでも、空港スタッフの業務への活用や、空港利用者の空港内見学ツアーでの利用、および移動手段としての活用などに広げていくことを検討しているという。
ホンダUNI-CUB βは、ASIMOに代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれたバランス制御技術を活かした新しいパーソナルモビリティ。進みたい方向に体を傾けて重心移動するだけで前後左右、斜めと自由に進むことができる。着座型で肩幅に収まり、ヒトの生活空間で使えるようコンパクトなサイズとしたので、人が行き交う空間でも周囲に圧迫感を感じさせることなく、安心して利用できるモビリティだ。体重移動だけで進むことができるため、両手を自由に使うことができるのも大きなメリットだ。
今回の日本最大の旅客数を誇る羽田空港での実証実験では、ホンダ独自のパーソナルモビリティの魅力をより多くの方に体感してもらい、同時に新たな利用シーンの拡大・普及と、今後の実用化に向けた取り組みを加速させていくとしている。
UNI-CUB βは、これまでさまざまな実証実験から数多くのデータや利用者の声を収集、反映させ開発してきた。従来のUNI-CUBに比べ小さく軽く、デザインや素材を新たにしながら、使い勝手の向上を図ってきら。今回の実験で更にフレンドリーなモビリティに進化する。(編集担当:吉田恒)