「来年は変化の可能性秘めた1年では」岸田外相

2016年12月25日 08:45

 岸田文雄外務大臣は来年の見通しについて「変化の可能性を秘めた1年となるのではないかと感じている」と記者会見で記者団の質問に答えた。

 理由に「1月に米国でトランプ大統領が就任する。国連新事務総長にグテーレス氏が就任する。フランス、韓国、あるいはイランなどで大統領選挙が行われる。ドイツにおいても連邦選挙が行われ、中国においても5年に一度の中国共産党大会が開催される」などをあげた。

 そのうえで、岸田外務大臣は「世界でも政治が安定している日本が国際社会で主導的役割を果たしていくことで、日本の国益を一層増進していく」と2017年も国際社会で主導的役割をはたしたいとの決意を示した。

 また、こうした主要国の選挙も踏まえ「外務大臣として引き続きしっかり努力を続けていきたい」とし「G7外相の中で在任期間4年を超えるが、他の外務大臣は今年から来年にかけて転身される外務大臣も随分いるので、結果的に私以外は在任1年程度の外務大臣ばかりになってしまう。そうした立場を考えてもG7のみならず、国際的な議論をリードするために責任を担わなければならないと思っている」と語った。(編集担当:森高龍二)