石破茂前国務大臣が道徳教育の教科書検定で「パン屋」が「和菓子屋」に差し替えられたことに疑問を投げた。多くの国民が「おかしい」と感じていたことに、与党幹部からも同じ疑問が投げられた。
石破前国務大臣が7日のブログで取り上げたもので、石破前国務大臣は「初の道徳教科書検定において、東京書籍の小学1年生用教科書にある『にちようびのさんぽみち』と題する読み物に登場する『パン屋さん』が『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つという点が足りない』との指摘を受け『和菓子屋さん』に差し替えられたことが報じられている。なんで和菓子屋さんなら良くて、パン屋さんが駄目なのか、どうにも理解が出来ません」と発信した。戦中「ドレミファソラシド」が駄目で「ハニホヘトイロハ」に置き換えられたそうだが、馬鹿げたことに通じそうな話だ。
石破前国務大臣は「教科書検定に携わる委員や文科官僚たちが、なんらかの意向を『忖度』したのか、彼ら自身もそのような考えを持っているのか不明ですが、違和感を禁じ得ません」と発信した。
石破前国務大臣は「戦時中に英語を敵性語として排除し、野球のストライクを『よし』、ボールを『駄目』と言い換えていたことを連想してしまうのは私だけでしょうか」。
教育勅語や銃剣道、愛国心教育など安倍内閣の右傾化志向が、道徳教育の教科書検定で「忖度」されたとすれば憂慮すべき事態だ。いずれにせよ、なぜ、「パン屋」が悪いのか、国会の場で明らかにして頂きたい。(森高龍二)