安倍晋三総理は25日、イタリアのシチリア島で開催されるG7タオルミーナ・サミット出席に向け「新たなメンバーを迎えたG7において、率直な意見交換を行いたい。自由と民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値で結ばれたG7の強い結束を示していく。そういうサミットにしたい」と語った。
また今年に入って弾道ミサイルの発射を繰り返している北朝鮮の問題について「今や東アジアだけではなく世界にとっても重大な脅威である。その認識を共有し、この北朝鮮の問題についてG7で一致結束して毅然として対応していく。そのための議論をリードしていきたい」とした。
合わせて、安倍総理はテロ問題について「いかなるテロもG7の強い結束と意思をくじくことはできない。先のマンチェスターにおける悲惨なテロを受けて、G7として断固としてテロに立ち向かっていく。その決意を表明したい」とも語った。
安倍総理はサミット出席後に、現職総理としては初めてマルタを訪問する。マルタでは海洋における法の支配等に関する連携を確認するとともに、第一次世界大戦中にマルタに派遣された日本海軍関係者を祀る戦没者墓地で慰霊を行う予定。(編集担当:森高龍二)