佐川氏の国税庁長官就任に驚きしかありえない

2017年07月05日 06:12

 民進党の蓮舫代表は4日、森友学園への国有地払い下げでの8億円値引き問題で野党の追及に「記憶にない」「森友学園との売買交渉記録は残っていない」などと政府側に沿った対応をしてきた佐川宣寿理財局長が国税庁長官に5日付けで就任する事に「驚きしかありえない。適切な人事とは思えない」と疑問を呈した。

 蓮舫代表は「記憶はなくす。記録はなくす。記録をなくして廃棄しているのが当然だという答弁を繰り返した方が、国民の税を扱う国税庁のトップになるとは。税に対する国民の信頼は失墜すると思う」と深刻な人事との認識を示した。

 一方、森友問題とともに国会閉会中審査で真相究明が求められる学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る疑惑問題では、この日、自民、民進の国対委員長調整で、今月10日に前川喜平・前文部科学事務次官を参考人招致しての衆院文部科学委員会・内閣委員会連合審査会を開くことで合意。その一方、安倍総理が出席しての予算委員会については自民党が難色を示し、引き続き協議することになった。(編集担当:森高龍二)