文科事務次官ら3人を文書扱いで厳重注意処分

2017年07月10日 06:07

 松野博一文部科学大臣は7日の記者会見で、国家戦略特区での学校法人加計学園の大学への獣医学部新設をめぐり「文書取り扱いについての事務が曖昧であり、総体的に適切でなかった部分もあると考えられることから、監督責任のある文部科学事務次官、文部科学審議官、高等教育局長の3人を厳重注意した」と語った。

 文書取扱では「総理の御意向」などの文書も不適切な扱いの中に含まれている。松野文科大臣は個人メモで行政文書に該当しない。共有フォルダに保存すべきではないとし、今月4日に監督責任を問い、厳重注意していたという。ただ、前川喜平・前文部科学事務次官は大臣ら幹部への説明文書であり、個人メモではないと指摘している。

 記者団が、文科省は共有すべきでない個人メモや備忘録を共有していたということも、今回の厳重注意処分の対象にしているというが、どの文書が個人メモなどの対象になっているのか、と質したのには「個別の案件というより、総体として曖昧であったという理由での厳重注意だ」として答えなかった。

 ただ、総理の御意向などの文書は、職員の職務上に発生した文書であり、これを行政文書として残しておくことは行政チェックのうえで、ひとつの決定事項に対する後の再検証に欠かせない資料になるものであることも否定できず、職員の職務上発生した文書はメモも含め、すべて行政文書として保存することが求められる。

 松野文科大臣は今回の処分を公表しなかったのはなぜかとの記者団の問いには「国家公務員法による処分とは異なり、省の内部規定に基づくものだったからだ」と述べた。(編集担当:森高龍二)