原発ゼロへ工程表を示し年内に国会提出と枝野氏

2017年08月22日 07:10

 民進党代表選挙が21日告示され、前原誠司元外務大臣と枝野幸男元官房長官が立候補した。9月1日の臨時党大会で投票、即日開票される。立候補した両者は共同記者会見し、原発政策では、2030年代原発ゼロをめざすとする点で、原発のない社会に向けた『工程表』を創るとした点では同じ。ただ、枝野氏は原発ゼロ実現へ「法案を年内にも国会に提出したい」と決意を示した。

 枝野氏は「原発ゼロの目標となる時期が問題とは思っていない。いかにすれば1日でも早く原発ゼロが実現できるのか。実現性ある工程表をしっかり示す。政権を預かれば工程表を着実に進めていく。政権を預かれば相当早く実現できるだろう」とした。

 枝野氏は「使用済み核燃料の問題、安定的なエネルギー供給の問題、原発立地地域の経済、雇用の問題など色々な課題がある。それをどう乗り越えていくのかという具体的な工程表を示し、それを年内にも法案として国会に提出したい」とした。

 また前原氏は「自身が政調会長だった時に決めた『2030年代原発ゼロ』を目指し、あらゆる政策資源を投入し、原発のない社会をしっかり、現実的につくっていく」とした。

 前原氏は「現在、玄葉光一郎党エネルギー環境調査会長の下で、党のエネルギー政策をまとめて頂いている。調査会の議論を尊重しながら、党の議論を踏まえ、原発のない社会に向けた工程表をつくっていきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)