日産、第2世代EV「リーフ」をフルモデルチェンジして世界初公開

2017年09月06日 14:22

Nissan_LEAF

ティーザーキャンペーンを経て発表となった新型「日産リーフ」、写真は最上級の「リーフG」で価格は399万0600円

 日産自動車は、かねてから発売を前提にティーザーキャンペーンを実施してきた電気自動車(EV)「日産リーフ」をフルモデルチェンジして9月6日に初公開した。

 新型「日産リーフ」は、ゼロ・エミッション車(ZEV)であり、電動パワートレーンによるパワフルな加速、そして低重心を活かした軽快なハンドリングを実現したとされる。加えて、進化した自動運転技術を始めとする先進技術を合わせ持つ、「技術の日産」の粋を結集したクルマだ。

 新型「リーフ」のボディサイズは全長×全幅×全高4480×1790×1540mm、ホイールベース2700mm。車両重量は1490kgから1520kgとなった。

 日産の社長兼CEOの西川廣人氏によると、「新型『日産リーフ』は、当社の将来の成長に向けた重要なブランド戦略である『ニッサン・インテリジェント モビリティ』を牽引するクルマです。新型『日産リーフ』は、航続距離を延長し、最新の自動運転技術を活用した『プロパイロット・パーキング』や『e-Pedal』を搭載しており、世界が本格的なEVの時代へ動き出した今、日産のゼロ・エミッションのリーダーシップをより強固なものに進化させ、今後の日産のコアとなる実力を持ったクルマ」だという。

 新型「日産リーフ」は、噂されていたとおり最大航続距離400km(JC08モード)を実現し、長距離ドライブを楽しむことが可能となった。また、最大出力110kW、最大トルク320Nmを発生する新型e-パワートレーンを採用、EVらしいトルクフルな加速性能を向上させた。充電時間は16時間(3kW)、もしくは8時間(6kW)で、急速充電器を使えば約40分で80%の充電が可能だ。

 新型「日産リーフ」は、高速道路単一車線での自動運転技術「プロパイロット」を採用する。加えて、駐車操作におけるステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキを自動制御する「プロパイロット・パーキング」を搭載した。これにより車庫入れ、縦列駐車を、きわめて簡単な操作で安全に行なうことが可能となった。

 先行して日産のコンパクト「ノート」に搭載されていた「e-Pedal」は、アクセルペダルの操作だけで発進、加速、減速、停止までをコントロールすることがでる。アクセルペダルから足を離すと、回生ブレーキと通常のブレーキ双方を自動的に制御し、クルマを減速、停車させることができる。

 新型「日産リーフ」のキャビンには、日産ブランドモデル共通のインテリアデザインテーマである「グライディング・ウイング」を採用し、上質感とハイテク感のある空間に仕上げた。細部にわたってクオリティの高い仕上がりを追求したプレミアム感あふれるインテリアを実現したという。

 メーター内には7インチのフルカラー(TFT)ディスプレーを装備し、画面レイアウトを刷新し、セーフティ・シールドの作動状況やモーターの出力や回生状況を表示するパワーゲージやオーディオやナビゲーションシステムの情報などの主要機能を分かりやすく表示する。ナビゲーションシステムには、「Apple Car Play」が搭載された。

 なお、バッテリー容量とモーター出力を大幅に向上させたハイパフォーマンスモデルの発売を2018年に予定しているとも発表された。

 今回の新型「日産リーフ」は、日本で10月2日から発売。北米および欧州では2018年1月よりデリバリーを開始する予定だ。日本での価格は315万0360円から399万0600円。(編集担当:吉田恒)