自衛隊が安保法制に基づく新任務「在外邦人等の保護措置」訓練をアフリカ・ジブチで今月下旬から実施する。訓練では長距離輸送中に暴徒に取り囲まれた際の訓練もする。安保法制で自衛隊は一定要件を満たせば武器を使用し、警護や救出を行うこととなった。
小野寺五典防衛大臣は「陸上自衛隊即応連隊と航空自衛隊のKC-767を派遣し、国外での邦人等の陸上輸送、保護措置等について演練する」と18日までに発表。訓練は今月25日から10月2日までの期間で行う。
ジブチでは、同地の自衛隊拠点とジブチ陸軍の演習場との間で在外邦人等の長距離陸上輸送を訓練するほか、在外邦人等が暴徒に取り囲まれた場合の対処訓練も予定。米軍の協力で自衛隊車両(軽装甲機動車)を米軍C-130に搭載する訓練も実施するとしている。
ジプチを訓練場所に選んだ理由について小野寺大臣は「ジブチは自衛隊の拠点であり、ジブチ陸軍の演習場との間ということなので現地の協力も得られるので」と説明した。(編集担当:森高龍二)