GMOリサーチは未成年と成人モニターを対象とした『英語に関する意識調査』を実施し、6割以上の人が英語に対して苦手意識を持っていることが判明しました。未成年と成人と比較すると英語に対する意識に差があり、得意だという自覚や学習意欲は未成年の方が高いという結果が出た。
インターネットリサーチを行っているGMOリサーチは日本の未成年・成人モニター5000人を対象として『英語に関する意識調査』を実施し、結果を発表した。
最初に英語に対する意識を質問した結果得意と回答した人は未成年で30.8%、成人で13.2%であり、未成年の方が成人と比較して英語を得意と思っている人が多いことが判明した。一方、苦手意識について質問したところ、未成年で62.4%、成人で67.0%の人が英語を苦手だと思っており、未成年と成人共に6割程度の人が英語に対して苦手意識を持っています。
さらに苦手意識を感じるようになった時期を聞いたところ、未成年、成人の両方とも中学1年生が1位で、本格的に英語の学習がスタートした時期に既に苦手意識が芽生えていることが分かった。また英語が苦手な理由について質問したところ、未成年と成人共に「英語を使用する機会がない」が1位となり、特に成人の9割の人がその理由を挙げていて、せっかく英語を学んでも、利用する機会が少ないことで忘れてしまって英語に対する苦手意識を強めてしまっていることが伺える。
この調査から未成年と成人ともに半数以上が英語に対して苦手意識をもっていることがわかったが、未成年と成人とで英語に対する意識の差があり、未成年は英語が得意と感じている人が成人と比較し多いという結果となった。成人と比較すると未成年の方が普段から授業などで英語に触れる機会や活用する場が多いので、英語の活用意欲が成人よりも高くなると考えられる。また未成年は英語学習アプリを活用して英語の勉強を行っている人が一定数存在することも調査で明らかとなり、これからはさらにスマートフォン、タブレット端末を活用した英語学習ニーズが高まっていくと予測される。
英語のスキルに関しては未成年と成人ともに「リスニング」、「リーディング」は得意と思っているが、社会に出て実際に必要となるのは「スピーキング」を挙げていた人が多い。受験勉強ではリスニングやリーディングを中心に行われるが、実際に外国人とコミュニケーションをとるときには話すことが必要というギャップも生じていると思われる。このギャップを埋めるためには英語教材やコンテンツの更なる充実が必要と考えられる。(編集担当:久保田雄城)