民進党は総選挙結果の責任を取り、引責辞任した前原誠司代表の後任を決める両院議員総会を31日開き、代表選に立候補した元厚生労働副大臣の大塚耕平参院議員を代表に決めた。大塚氏以外の立候補届けはなかった。
大塚代表は総選挙の比例代表での獲得票数について「昨年の参院選挙では民進党の比例票は1175万票、自民党の2011万票の58.4%に過ぎなかったが、今回の総選挙で民進党は届出政党にはならなかったが、元民進党の仲間を中心とする立憲民主党と希望の党を合計すると2076万票と、自民党(1855万票)を221万票も上回った」と国民の支持を得ていると語った。
また「次期総選挙で立憲民主党、希望の党、私たち民進党を中心に政権交代を実現しなければならない」とした。
ただ、今回の選挙で希望の党が憲法改正などにおいては自民党に近いことは右派の小池百合子代表(都知事)が率いることからも鮮明になっており、立憲民主党と相いれない政党であることが浮き彫りになっている。
その違いが立憲民主党を躍進させた大きな要因になっている。このため、大塚代表が立憲民主党と希望の党をくくりに入れても、路線の違いがはっきりしており、現実的でない。民進党として括りの認識を見直すことが求められることになりそう。
大塚代表は「志と目標を共有できる他党の仲間と手を携え、次期総選挙での政権交代実現に向け、まずは、統一地方選挙と参院選挙で党勢拡大を実現するため、代表としての務めに粉骨砕身、全力で取り組む」とあいさつした。(編集担当:森高龍二)