『軍事対軍事』悪循環に日本が拍車かけることに

2017年11月09日 06:09

 日本共産党の志位和夫委員長は日米首脳会談後の日米首脳共同記者会見での両国首脳の重要な案件であるにもかかわらず記者団からの不都合な問いに回答しなかったことに「北朝鮮問題で危険な無策、あらわに」と問題提起した。

 安倍晋三総理が答えなかったのは「偶発的な軍事衝突を回避する手立ては」と聞かれたことへの回答。トランプ大統領が答えなかったのは「米国が軍事攻撃したさい拉致被害者をどうするか」への回答だった。

 志位委員長は日米首脳会談後の日米首脳共同記者会見でも「外交的解決の方策は一切語られなかった」と指摘。また記者会見でトランプ大統領が米国の防衛装備品を大量に買うよう求めたのに対し、安倍総理が「北朝鮮情勢、アジア太平洋地域情勢が厳しくなる中、日本の防衛力を質的にも、量的に拡充していかなければならない」と質量で拡充しなければならないと応じる回答をしたことにも「日本が兵器を増やし、軍事で構えるということになれば『軍事対軍事』の悪循環・緊張がエスカレートし、日本側が拍車をかけることになる」と警告した。(編集担当:森高龍二)