道徳「入試に使わない趣旨を徹底する」林文科相

2017年11月29日 06:18

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道徳が教科として来年度から小学校で、再来年度から中学でも導入されるが、道徳心や愛国心に対し成績をつけていくことはやめるべきと27日の衆院予算員会で立憲民主党の長妻昭代表代行が提起した

道徳が教科として来年度から小学校で、再来年度から中学でも導入されるが、道徳心や愛国心に対し成績をつけていくことはやめるべきと27日の衆院予算員会で立憲民主党の長妻昭代表代行が提起した。林芳正文部科学大臣は「入試に使わない趣旨を徹底する」と答えた。

また、来年4月以降では道徳の評価を記載することになる「通信簿(通知表)」だが、通信簿のコピーを受験時に提出するよう求めている中学が私立では全体の24.3%にあたる183校、国立でも2.9%にあたる2校あることが分かった。長妻氏は「入試に道徳心や愛国心を参考にするのはどうなのか」と総理に質した。

 安倍晋三総理は「道徳科の評価は、ひとりひとりの成長の様子を認め、励ます観点から文章により記述する。入試で他の生徒と数値において優劣をつけるような使われ方はないものと考えている。中学入試での取り扱いを含め、道徳科の評価の趣旨について徹底を図っていきたい」と答弁。

 林芳正文部科学大臣は「具体的な取り扱いについて関係団体とも協議しながら、しっかりと各学校に対し、入試に使わない趣旨の徹底を図っていきたい」と答えた。

 長妻議員は「国は客観性・公平性が求められる入試選抜に道徳の評価はなじまないということで入試の評価対象から外しているわけだから、評価は(内心までに踏み込む危険性をさけるため)出席やどれだけ手をあげたかなど外形的なものに留めるべきだ」と指摘した。

 政府は道徳の教科化に伴い成績をつけることにしているが(1)成績付けで点数はつけない(2)評価は記述式にする(3)他の生徒と比較しない(4)入試には一切使わない(5)子どもの成長過程を評価するものと説明している。(編集担当:森高龍二)