聯合ニュースは韓国軍合同参謀本部関係者の情報として「北朝鮮が29日午前3時17分ごろ発射した長距離弾道ミサイルについて『火星14』系列の長距離弾道ミサイルと推定していると明らかにした」と伝えた。
北朝鮮は7月4日と28日にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の火星14を発射している。
安倍晋三総理も記者会見でミサイルについて「飛行状況を踏まえればICBM級と思われる。その可能性がある」とした。そのうえで「政府としてはミサイルの動きを完全に把握し、危機管理に万全の態勢をとった」と述べた。
菅義偉官房長官は記者会見で、今回のミサイル発射について「自衛隊は発射から落下まで追尾していた」と完全に把握し「我が国への危害が想定されなかったので、自衛隊は破壊措置をとらなかった」と述べた。
聯合ニュースによると、韓国軍合同参謀本部関係者は北朝鮮のミサイル発射の狙いについて「米国が北をテロ支援国家に再指定し、追加制裁など外交、経済的な圧力を強めていることに反発したと分析される」とし「北内部で経済状況の悪化や権力機関による粛清、最近の北兵士の亡命など不安要因が広がっていることから、体制の結束を図ったとみられると説明した」と伝えた。(編集担当:森高龍二)