対北朝鮮「中国の対応を注視していく」河野外相

2017年12月02日 06:52

 河野太郎外務大臣は1日の記者会見で、北朝鮮のICBM級ミサイルの発射を受けて開かれた国連の安保理緊急会合でアメリカが中国に原油供給の停止を求めたことへの受け止めについて「我々としては北朝鮮に対し圧力を強化する時だと考えている」と述べた。

 河野外務大臣は「安保理の緊急会合で国際社会の結束を示すことができたと思っている」としたうえで「貿易を含め中国は北朝鮮に対し影響があるので、中国にとれる措置を様々とっていただくような話を我々もお願いしている。中国の対応を注視していきたい」と述べた。

 また、今回の北朝鮮のミサイル発射問題を含め、北朝鮮対応で連携を図る議題が中心になると思われる日韓外相会談に向け、日韓の事務当局間で調整に入っていると、韓国・聯合ニュースが伝えた。

 聯合ニュースは外交消息筋の話として「韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が12月中に就任後初めて日本を訪問する方向で韓日両国が調整している」と1日伝えた。

 日韓外相会談が行われた場合「北朝鮮が新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級・火星15を発射したことで北朝鮮核問題が深刻化しており、対北朝鮮連携は重要な議題になるとみられる」とした。また「両国間の歴史問題についても協議が行われる見通し」との見方を伝えた。(編集担当:森高龍二)