総理の嘘を明らかにするのが今後のポイント

2018年04月13日 06:13

 希望の党の玉木雄一郎代表は11日、衆院予算委員会での集中審議の質疑を終えての会見で、加計学園問題について「愛媛県からこれだけのもの(2015年4月2日に首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官と面会した時の忘備録など)が出てきているので、会議があったことは事実だと思う」としたうえで「愛媛県の真面目な職員の方がメモをとったことは100%真実でしょう」と内容が真実だろう、とした。

 そのうえで、玉木代表は「安晋三倍総理と加計学園の加計孝太郎理事長が会食し、その場で下村大臣から非常に加計学園に対して厳しいことを言われているということも含めて話題になったということは、加計学園が特区を使って獣医学部創設に乗り出したいということを、少なくとも2015年4月の時点ではわかっていたわけだ。去年の1月20日まで知らなかったという答弁は総理の完全な虚偽答弁になる」と批判した。

 玉木代表は「総理の嘘を客観的に明らかにしていくのがこれからの追求すべきポイントになる」と述べた。

 愛媛県職員の備忘録によると、柳瀬秘書官(当時)は加計案件を「首相案件」と表現し、獣医学部設置へのアドバイスと受け取れる発言をしていた。柳瀬氏は「記憶する限りでは会っていない」と面会事態を「記憶の範囲で」と逃げながらも、否定しているほか「首相案件となっているといった具体的な話をすることはあり得ない」と、こちらは完全否定している。いずれの言い分が真実なのか、国家戦略特区での加計学園決定経緯の不透明さを解明するため、国会での柳瀬氏らの証人喚問が求められる。(編集担当:森高龍二)