柳瀬氏らへ証人喚問要求 自民は16日迄に回答

2018年04月15日 10:12

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は自民党の森山裕国対委員長と12日会談し、森友問題、加計問題の真相解明に関係者の証人喚問を求めた。自民党は16日までに回答するとした。

 辻元国対委員長は森友問題で迫田英典元理財局長、安倍昭恵総理夫人、昭恵総理夫人付きだった谷査恵子氏、今井尚哉総理秘書官の証人喚問を求めた。

 また加計問題では柳瀬唯夫元首相秘書官、藤原豊前内閣府審議官、学校法人「加計学園」理事長の加計孝太郎氏の証人喚問を要求した。

 加計問題を巡っては2015年4月2日に柳瀬首相秘書官が首相官邸で愛媛県と今治市の職員、加計学園幹部と面会し、加計学園運営の岡山理科大学に獣医学部を設置する案件について「首相案件」と発言したとする愛媛県職員の「備忘録」に加え、農水省でも面会時の記録文書が見つかった。

齋藤健農林水産大臣が「調査の結果、職員1名が別紙の文書を保有していた」と明らかにした。

柳瀬元首相秘書官は「記憶の限りでは面会していない」と強弁している。官邸で面会していたこと自体、安倍晋三総理のこれまでの国会答弁を覆すものになりかねないことから、「記憶の限り」の条件付きで面会を否定している可能性が色濃くなっている。実際どうであったのか。証人喚問には柳瀬氏に面会した愛媛県職員や今治市職員も対象にすることが求められそう。(編集担当:森高龍二)