指示受けた人、1人もいないとは断言できない

2018年05月16日 05:51

 日本共産党の小池晃書記局長は14日、記者団に、加計学園獣医学部創設が「加計ありき」で進んだ疑惑解明に「今井尚哉氏(首相秘書官)、柳瀬唯夫氏(元総理秘書官)、藤原豊氏(元内閣府審議官)、山本幸三氏(前地方創生担当大臣)も含め、直接、証人喚問でたださなければ(私から指示を受けたものは)『一人もいない』とは断言できない」と安倍晋三総理の加計疑惑での答弁に反論。加計氏らの証人喚問の必要を強く提起した。

 小池氏は国家戦略特区での選定過程に「一点の曇りもない」と安倍総理が繰り返し主張していることについても「問題は選定過程が始まる前の段階だ」と指摘。

 小池氏は「レールに乗る前の段階で、手とり足とり特区の適用になるよう優遇的な対応をしたのではないか」と提起し「テストの前に答えを教えておいて『テストは公平に行われた』といっても、全く反論にならない」と総理の主張は通らないとした。

 また、柳瀬総理秘書官(当時)の10日の国会での参考人としての与野党の答弁に対し、2015年4月2日に総理官邸で柳瀬氏に会った愛媛県職員の備忘録や柳瀬氏への説明概要、柳瀬氏から受け取った名刺も示して愛媛県の中村時広知事が柳瀬氏に反論していることを受け「中村知事は柳瀬氏の話に完璧に反論しており、証拠を示す責任があるのは政府だ」と野党側に証拠を示せと主張する安倍総理に対し「政府側にこそ(主張が正しいことの)証拠を示す責任がある」と求めた。(編集担当:森高龍二)