メルセデス、CLSを7年ぶりにモデルチェンジ、48Vハイブリッド登場

2018年06月26日 07:09

Mercedes_CLS

7年ぶりにフルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツCLS、写真はCLS 450 4MATIC スポーツで、価格1038.0万円

 メルセデス・ベンツCLSが7年ぶりにフルモデルチェンジした。CLS、2代目の誕生である。初代CLSは流麗でダイナミックなクーペスタイルと、サルーンの快適性と機能性を融合した「4ドアクーペ」という新しいセグメントを創出したトレンドセッターだった。

 新型CLSは、前傾したフロントエンドや低い位置に設けられた幅広いヘッドライト、「Sensual Purity──官能的純粋」と呼ぶ同社の新しいデザインの基本思想に基づいた、デザインコンシャスなモデルだ。

 細部にラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、メルセデス・ベンツの新しいデザイン手法が見て取れ、曲面で表現されたボディは、シンプルでありながら陰影による豊かな表情となっている。

 一方、それぞれのモデルに、最新のパワートレーンを搭載するほか、最先端の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」など革新技術を搭載している。

 搭載するパワートレーンは2種。まず、Eクラスにも搭載となっている、2リッター直列4気筒Blue TECクリーンディーゼルで、最高出力143kW(194ps)、最大トルク400Nm(40.8kg.m)を発生。これは「CLS 220 d スポーツ」に搭載する。

 もうひとつは、48Vのマイルドハイブリッドで、直列6気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、「48V電気システム」などの新技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した。エンジンは単体で最高出力367ps(270kW)、最大トルク500Nmを発生し、オルタネーターとスターターの機能も兼ねた最高出力16kW 、最大トルク250Nmを発生する電気モーターを組み合わせる。駆動用電池は、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーだ。このパワーユニットは、「CLS 450 4MATIC スポーツ」に搭載となる。

 最先端の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は、昨年発表された「Sクラスセダン」と同等のシステムで、すべてのモデルに標準装備される。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視、従来よりもステアリングアシストが作動する状況が大幅に拡大した。しかも、車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車に追従する。また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減する。

 「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更するシステムだ。

 さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。

 新型CLSの価格は、CLS 220 d スポーツが799.0万円、CLS 450 4MATIC スポーツが1038.0万円だ。(編集担当:吉田恒)