政府与党に大島議長発言を受けた改善を求める

2018年08月04日 09:06

 国民民主党の大塚耕平共同代表は2日の記者会見で、大島理森衆院議長がさきの国会を振り返り、財務省による決裁文書の改ざんや国会での虚偽答弁など「民主主義の根幹を揺るがす問題だ」と所感を述べたことに「全く同感」としたうえで「日本の民主主義は安倍政権下で劣化している」と指摘。「大島議長の発言を重く受け止め、政府与党は大いに反省し、改善の努力を」と強く改善を図るよう求めた。

 また自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が同性カップルを想定し、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの頭文字をとっている)は子どもをつくらないので『生産性がない』などとしていることに「数千人のデモが行われたのは、この発言がどれだけ多くの人を傷つけているかということだと思う」と記者団の問いに答えた。

そのうえで「この間の安倍政権の姿勢や国会の運営を見ると自分たちの意見や価値観以外は認めないという体質が顕著で、当事者以外の皆さんも、自民党議員の発言に不安を感じている」と述べた。

自民党は杉田議員に「個人的な意見とは言え、問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」とし「今後、十分に注意するよう指導した」と党HPで発表した。ただ、杉田議員は今回の事案について党から指導を受けたことや自身の反省の弁は8月2日までに自身のツイッターでは発信していない。杉田議員は発言にこそ注意するが、自身の考えを変える気持まではないようだ。(編集担当:森高龍二)