不祥事の東京医科大学 新生へ「女性学長」誕生

2018年09月26日 06:16

 女子受験生や多浪受験生に不当に不利な扱いをしてきたことが発覚した東京医科大学は大学への信頼回復が最大課題になっているが、25日、新学長に10月1日、林由起子主任教授が就任すると発表した。女性学長は同学創設以来となる。

 林主任教授(56歳)=東京医科大学卒、病態生理学=は「今般の不祥事で社会からの信頼が大きく失墜したことを真摯に受け止め、大学の新生に踏み出していきたい」とのコメントを発表した。

 具体的には「今般の事案を徹底究明しながら、次年度から公正な入試の実施、またこれまでに不利益を被った受験生への対応を誠実かつ適正に行っていく」とした。

 また「理事会構成員の一人として、学内外の建設的な意見を集約し、ガバナンスの改革に取り組む」としている。

 林新学長は「何よりも一人ひとりを尊重し、それぞれの個性と能力を十分に発揮できる柔軟かつ強靭な組織づくりをめざす」と強調している。

 大学ではさきの一連の不祥事をふまえ、来月27日、28日に予定していた大学祭(東医祭)自粛をすでに決めている。(編集担当:森高龍二)