都内にある昭和大学が6年前の医学部医学科の一般入試から現役、一浪受験生に加点するなどし、2浪以上の受験生を不利に扱う操作をしていたほか、補欠者のうちから同窓子女を優先的に合格させていたことを明らかにしたのを受け、柴山昌彦文部科学大臣は16日の記者会見で「公正、妥当に実施されるべき大学入試でこのような事態があったことは大変遺憾」と述べた。
そのうえで柴山大臣は「昭和大学が設置する第3者委員会で詳細を明らかにし、不利益を受けた受験生が万一いるような場合には速やかに対応するよう求めたい。また来年の受験生に対し混乱の無いようにしっかり取り組むよう促す」と語った。
昭和大学は「(今回の件で)不利益を被られた受験生には誠実に対応してまいります」と大学HPに掲載した。
文部科学省では東京医科大学で女子受験生や多浪の受験生の得点を不当に減点するなどする行為をしていたのを受けて全国の大学の医学部入試に不正な操作がなかったか調査を続けている。
柴山大臣は「各大学から不適切な操作はないとの回答があったにもかかわらず、こうした事態があったことは大変遺憾だ。文科省として引き続き調査を行い、中間報告や最終まとめに向けて取り組んでいく」と語った。(編集担当:森高龍二)