安倍晋三総理は「10代、20代での進学や就職判断が人生のほとんどを決めてしまう慣行は是正する必要がある」として「人生100年時代を見据え、全ての人が元気に活躍し続けられるよう、キャリアの複線化によって人生二毛作、三毛作を可能な社会を実現する」との考えを示した。
今月21日に開いた中途採用・経験者採用協議会の初会合で語った。安倍総理は「中途採用・経験者採用の拡大を通じ、年齢や性別にかかわらず、能力や成果に応じてキャリアアップできる多様なルートを構築すべき」とし「ライフステージの変化に応じて、働き方や働く場所を柔軟に選択でき、何度でも再チャレンジできる社会、女性や高齢者がもっと活躍する社会の構築を進めていきたい」とした。
安倍総理は「中途採用・経験者採用に積極的に取り組んでいる中小企業の皆さんから、人材ニーズやその取り組みについて話を伺い、様々な先進的な取り組み状況を公開し、産業界全体に横展開することで各企業の方々が自社に適した形で、中途採用・経験者採用を拡大できるよう取り組んでいくとともに、中小企業支援策について考えていきたい」とした。
安倍総理は中途採用・経験者採用協議会での事例や出席者の意見を未来投資会議に反映させ、来年の夏の成長戦略実行計画に盛り込むよう関係閣僚に指示した。(編集担当:森高龍二)