経済財政諮問会議の新メンバーに竹森・柳川氏

2019年01月08日 06:21

 政府は経済財政諮問会議の有識者議員の任期が8日任期満了になるのに伴い、経団連会長の中西宏明日立製作所取締役会長、新浪剛史サントリーホールディングス代表取締役社長を継続起用するほか、竹森俊平慶應義塾大学大学院経済学研究科教授、柳川範之東大大学院経済学研究科教授を新たに起用すると7日発表した。黒田東彦日銀総裁も引き続き議員を務める。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「近日中に任命する予定」とした。菅長官は「竹森氏、柳川氏ともにマクロ経済政策、財政健全化、社会保障、地方財政、社会資本整備、国際経済・金融等、経済政策の基本政策に幅広い知見を有している」と評した。

 これまで有識者として議員を務めてきた伊藤元重学習院大学国際社会科学部教授と高橋進日本総合研究所チェアマンエメリタスは今期で勇退となる。

 経済財政諮問会議は安倍総理を議長に麻生副総理(財務大臣)、菅官房長官、茂木経済財政政策担当大臣、石田総務大臣、世耕経済産業大臣と今回発表のあった有識者議員で構成。議案の内容により他の国務大臣を臨時議員として会議に参加させることもあるが、原則、6閣僚と有識者5人の11人で構成する。(編集担当:森高龍二)