全ての1人区で「1対1」の構図作る 玉木代表

2019年01月15日 08:30

 政党支持率が低迷を続ける厳しい状況が続く国民民主党だが、玉木雄一郎代表は「自民党に代わって政権を担い得るもう一つの選択肢をつくる」と定期党大会で強調し「私たちにはつくらなくてはならない社会があるから」と呼びかけた。

 玉木代表は「4月には統一自治体選挙がある。党の公認・推薦候補全員の当選に向け、党本部としても全力で支援する。財政的支援に加え、党のテレビCMを作成するなど対外発信を戦略的に行い、党名や政策をアピールしていく。また統一地方選に合わせ、沖縄、大阪で補欠選挙がある。沖縄については、すでに自由党が候補者擁立を進めており、支援要請もいただいている。勝利に向け、野党が結束し選挙戦に臨む」と語った。

 また「7月の参議院選挙については32の1人区が勝敗の帰趨を決す。ここで、野党が連携し1対1の構図を作ることができるかが最大の課題」と述べ「各野党とも、この認識を共有しているので、全ての1人区で1対1の構図を作っていく」考えを示した。

 玉木代表は「4つの2人区についても、野党の連携が揺らげば自民党が漁夫の利を得て2 議席を独占する可能性が高くなる」とし「一本化に向け、丁寧に調整を進める」とした。一方「3人区以上は原則として、わが党の公認候補を擁立する」と語った。

 党大会では玉木代表は党議員らの国会での追及で浮き彫りになった安倍内閣の問題をあげ「質問に答えないのにヤジは飛ばす異様な国会の風景、議論を拒否し一方的に物事を進めようとする強引な姿勢、公文書の改ざんさえ部下のせいにし幕引きを急ぐ傲慢な態度、移民を外国人材と言い換え、『FTA(サービスを含む、自由貿易協定)』を『TAG(物品貿易協定)』と言い換え、『戦闘』を『武力衝突』と言い、公約違反を『新しい判断』と言ってのける。こんな出鱈目(でたらめ)を許してはならない」と安倍総理を批判。

 加えて「度重なる国のデータや統計の不備。先日、発覚した毎月勤労統計調査の問題は国の信頼を根底から揺るがす問題だ」とし「いったん閣議決定した予算案が修正される前代未聞の事態が発生している。通常国会を前倒しして、速やかに原因究明、再発防止のための徹底審議を行うことを求める」と訴えた。(編集担当:森高龍二)