プレミアムSUVとし内外装デザインを一新した、4世代目となる新型GLE、写真は「GLE 450 4MATICスポーツ」が1048万1819円（税別）
メルセデス・ベンツ日本がブランド中核のSUV「GLE」の新型を発表し、注文受付を開始した。「GLE」は前身となる「Mクラス」を1998年に発表。以降、2015年10月に名称を現在の「GLE」に改め、ミッドクラスであるEクラスのSUVとしてのポジションを強化した。
4世代目となる新型GLEは、プレミアムSUVとし内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載して登場。オンロードでは高いアジリティを、オフロードでは卓越した走破性を実現した。室内スペースが大幅に拡大し、GLEとして初めて3列目シートを設定し乗車定員が7名となり、新型Aクラスで導入したインフォテインメントシステム「MBUX（メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス）」と最新の安全運転支援システムを備える。
ラインアップは、GLEとして初の4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した「GLE 300 d 4MATIC」、静かでスムーズな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン搭載の「GLE 400 d 4MATIC スポーツ」、直列6気筒ガソリンエンジンと「ISG」を搭載した「GLE 450 4MATIC スポーツ」となる。納車は、「GLE 450 4MATIC スポーツ」は手続き完了後即日、「GLE 400 d 4MATIC スポーツ」は8月以降、「GLE 300 d 4MATIC」は11月以降を予定する。
新型GLEのエクステリアは、メルセデスのデザイン思想「Sensual Purity（官能的純粋）」に基づいたラグジュアリーを表現。長いホイールベースと短いオーバーハング、ボディ幅いっぱいまで張り出した大径ホイールを備え、GLEの快適な 室内空間と走破性の高さを具現化した。同時に新型GLEのエアロダイナミクスは、先代から大幅に改善し、このセグメントトップのCd値0.29となった。
インテリアは、ラグジュアリーでエレガントなデザインと、MBUXによる高度なデジタル技術が特徴だ。ダッシュボードに「12.3インチワイドディスプレイ」と「12.3インチコックピット・ディスプレイ」を装備し、ドアパネルまで流れるような先進的なデザインを描いている。４つの水平に並んだ四角いエアベントは、フロントグリルに採用されているルーバーデザインがモチーフでに表現した。前席にシートベンチレーターと温冷機能付きカップホルダーを採用し、長距離移動などでの快適性を高めた。
搭載するパワーユニットは、「GLE 300d 4MATIC」に、2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載、最高出力245ps（180kwW）、最大トルク500Nmを発生する。 「GLE 400d 4MATICスポーツ」には、最高出力330ps（243kW）、最大トルク700Nmの出力トルクを誇る3リッター直列6気筒クリーンディーゼルを搭載した。
「GLE 450 4MATIC スポーツ」のパワートレインは、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジンと「ISG（インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター）」、「48V（ボルト）電気システム」などの新技術を搭載し、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。エンジン単体で最高出力367ps（270kW）、最大トルク500Nmを発生させ、さらに、エンジンとトランスミッションの間に最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーター「ISG」と「48V電気システム」により、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジンが低回転時には、モーターが動力補助を行ない、高い効率性と力強い加速を実現する。
新型GLEはモデル、9G-TRONIC、つまり9速オートマチックトランスミッションを採用した。これによってエンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現した。
「GLE 300 d 4MATIC」には前後50:50の固定トルク配分となる4MATIC、「GLE 400 d 4MATICスポーツ」「GLE 450 4MATICスポーツ」には前後100-0%～0-100%の連続可変のトルク配分を行なう、オンロードとオフロードの性能をさらに高いレベルで両立させた新開発の4MATICを採用した。
価格は消費税率に変更が伴う時期になるため、消費税別でお伝えする。「GLE 300 d 4MATIC」が854万5455円、「GLE 400 d 4MATICスポーツ」が1008万3334円、「GLE 450 4MATICスポーツ」が1048万1819円。（編集担当：吉田恒）
