カジノ実施法廃止法案を通常国会に提出へ 野党

2019年12月26日 07:01

 カジノを含む総合型リゾート施設(IR)推進の中心的人物だった自民党の秋元司衆院議員(元IR担当副大臣)が日本参入を目指した中国企業に便宜を図る見返りに現金数百万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された。1月に始まる通常国会で、総理が当事者の「桜を見る会」とともに「IR」も大きな議題に上ることになった。

立憲民主党の安住淳国会対策委員長は秋元議員の逮捕を受け、25日、「野党でカジノ実施法の廃止を求める法案を通常国会冒頭に提出する準備に入る」と語った。

 安住国対委員長は「安倍内閣で、特に地域振興や経済活性化の柱と位置づけてカジノを強行採決し(すすめてきた)ど真ん中にいたのが秋元議員。そういう意味では、構造的な問題であるので責任の追及は元より、そもそも、我々野党はずっとカジノは百害あって一利なしと、カジノは日本のためにならないということをずっと言ってきた」と強調。

安住国対委員長は「そうした観点から、国民の皆さんにもう1回、カジノは是か非かということをわかりやすく判断してもらうような実態解明を進めていきたい」とIRの問題を浮き彫りにしていきたい考えを示した。(編集担当:森高龍二)