公費宿泊146泊分全額返還へ 山本防衛副大臣

2020年03月11日 06:22

 山本朋広防衛副大臣は就任後に公費でグランドヒル市ヶ谷に146泊していた事案について9日記者会見し「会計処理としては適正だったが、各方面からの指摘もあり、私の判断で、これまで防衛省が支出した宿泊費を返還することにした」と146泊分を返還するとした。

 山本副大臣はツイッターでも「報道されている宿泊費用に関して防衛省の考え方、私個人の考えた方を説明した」と記者会見したことを述べたうえで「危機管理体制確保のための宿泊費への公費支出は適正であり、手続きに瑕疵もありません。一方、他の防衛政務三役との衡平性(バランス)を欠くため、私個人の判断で費用を過去に遡り返納します」と発信した。

 山本副大臣は「防衛3役が在京待機を行う際には、都内に住居がなければ議員宿舎を自費で借りて『危機管理対応』しているのが通常だった」とし「他の防衛政務三役との衡平性を欠くことや各方面からの指摘を受けたことを機に返納することとした」とした。

 山本副大臣は前大臣の下で2017年8月~翌年10月までの間に134回。河野大臣の下で19年9月~10月の12回、グランドヒル市ヶ谷に公費で宿泊していた。(編集担当:森高龍二)